友人の知人が主催者ということで(遠い?)昨日は、安城のデンパークで行われたデンパヘモットに行ってきました。
夜の野外ライブということでかなり寒かったです。マフラー+コート+タイツでも寒いくらい...幸い風邪は引きませんでしたが...
ちなみに、参加して思ったのは、もはやライブはアーティストが作るのではないということ。これはいろいろな分野で言われていることですが、以前は”歌手の歌”というコンテンツが主体だったのが、客サイドの消費が主体に変わってきたということです。
コンテンツ主体→コンテクスト主体へ価値が移ってきたというのはライブに限らず様々な分野で行われてきています。ビジネス書は、もはや内容よりも著者の肩書だけで売っています(そうでない上質なものも少しだけありますが..)商品を売る時も「良い物を作れば売れる」という考え方はもはや過去のもので、「売れる物が良い物」です。マーケティングといわれるものも発信者主導のものから、口コミやソーシャルメディアを主戦場に移しつつあり。ブログは、内容よりも煽りのタイトル勝負になったりしています。
さて、前振りだけで終わってしまうといけないので、昨日の感想に移りますが...
ともかく良かった!素晴らしい!!
デンパークのかなり広い会場の割に参加者はおそらく300人くらい。ちょっと寂しい感じでした....が、始まってしばらくするとちっともそんなことはありませんでした。100人くらいでヲタ芸をする人たち(かなり壮観)、そしてなんかライトを持ってグルグル走ってる人たち(よく分からんが凄い)
「絶対、この曲知らないでしょ...」といった曲でもみんなでぴょんぴょん飛んだり、みんな走ったり。特にUltraPrismは抜群にノセるのが上手いので、みんな楽しそうでした。
「ライブは歌関係ないんだな〜」というのは前から思ってましたが、昨日のイベントに関してはさらに「歌ってる人も関係ないんじゃないか」と強く思いました。ライブを聞いていると、他人のカバーで固有名詞間違ってるところもありましたが、そんなのちっとも関係なく参加者のほとんどは楽しんでいました。
「別に誰が出てきても勝手に楽しんでますから」という上級者の参加者が多かったのもあり、もしくはその参加者内に共有されているヲタ芸というコードがあったこともあります。
そのために提供されたコンテンツ以上のライブになっていたんじゃないかと思います。もはやポスト・ポストモダン構造(w
しかし、一方でそういったハイパー消費者によるライブでの限界も感じました。きっとこういった上級者限定のライブだと、主催者的に見ると大した人数を動員できないでしょう。(別に昨日のライブが上級者限定というわけではありませんが、消費のされ方は完全に上級者によるものだったと思います)
プロレスファンが興味のない団体の試合を楽しめないのと同様に、こういった消費者はニッチ化されてすぎていくので、コンテンツ→消費者に主体が移るのと同時に、どんどんとニッチ化されて分断されていき、動員数は稼げないので商業的な旨味は減っていくんだろうな〜、なんてことを思いました。
ともかく、ライブも面白かったのですが、ライブではしゃぐ観客を見るという貴重な体験が出来ただけでも良かったです。次回はぼくもライトを持って一緒にヲタ芸しよう!:->
2013年11月17日
ハイパー消費者によるライブ 〜デンパヘモットを行ってみた!
posted by やまざきしんじ at 10:17| Comment(0)
| 日記
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