2011年02月14日

学習スタイルについて

よくNLP畑の人が言いがちなVAK(Visual, Audio, Kinetic)という、人は”見る”、”聞く”、”触る”で得意ジャンルがあるという言説があります。これに連れて”その人のスタイルにあった学習法をしないと”という言説もあります。

これについて、ブログに書こうと調べてみましたが...

難しい。論文がめちゃ多い上に、Learning Styleというものについては、VAKという分類だけでなく、いくつか抽出しただけでも

理論重視vs実践重視
直感的vs分析的
具体的vs抽象的
外向的vs内向的
判断的vs知覚的

などなどの分類があり、様々な研究がありました。しかも、どこまで信じていいのかというような、精密でないテストも多いのでなかなか評価が難しいです。メタ分析があればいいんですが、見つかりませんでした;_;)

とある本によると、そもそもVAK派(←個人のVAK分類の学習スタイルに合わせて教えるべき派)は、論文もあるが、査読付き論文が少ないし、その手法がきちんとしているものもほとんどない、という指摘でした。しかし、査読付き論文で、きちんと評価した論文がありそうなので、難しいところです。

個人的にはVAK派は、そういう直感的なものを主張するならば証拠を示すべきだとは思うのですが...いや、証拠じゃなくて、論拠があるということでしょうか。たしかに経営で言われる、産業クラスタにしろ、ブルーオーシャン戦略にしろ、明確なエビデンスがあるものでもなんでもないので、いいのかなー。うーーん。


といった感じで、VAKをdisろうかと思ったけど、意外と難しい今日この頃です。


参考URL
TESTING DUNN & DUNN'S AND HONEY & MUMFORD'S LEARNING STYLE THEORIES: THE CASE OF THE SLOVENIAN HIGHER EDUCATION SYSTEM

Learning styles and pedagogy in post-16 learning: A systematic and ...

posted by やまざきしんじ at 16:58| Comment(5) | 日記
この記事へのコメント
うーむ。VAKモデルは適切な気がしてきた。もちろん、VAKモデルのみが正しいわけでなく、他にも”せっかちvsおっとり”モデルでも、”復習重視vs予習重視”でもなんでもいいかもしれないけど。つまり、プラグマティックな意味で、「相手のスタイルを知覚することはいいことだよね」という言説は間違いでないという意味。

ただし、VAKは当然離散的にあるのでなく、連続的にあるので、その人がどういうタイプかなんて分からないことが問題なのかなー。うーん。
Posted by きるひゃー at 2011年02月14日 17:14
“学習スタイル”ということで言うと、
個人の体験を振り返って
「自分に一番合っている(と思われる)手法」
ってのが、よろしいのではないかと。

一種のプラセボ的な効果も含めて。

2元論的な軸だとなんだか物足りないので、
複数の方法とるのが現実的ですよねー。

例えば、『インプット派VSアウトプット派』
みたいな・・・。

アンテナの張り方(感性や集中力)的な事も大切な感じもしたりしなかったり。
Posted by シオ爺 at 2011年02月14日 19:03
1.そもそも学習スタイルというのは明確にあるのか?
もちろん文字を読むのが苦手とか得意とか、スポーツが得意(身体感覚がすぐれている)とかはあると思いますが。それをあえて、学習スタイルといったものにしていいのか。

2.ポイントは、学習スタイルというよりも教授法
とするとポイントは学習スタイルが外から分かるのかということ。

3.プラセボは無視
プラセボ効果があるのと、それが事実なのは違うのでー。むしろ、プラセボ効果程度しか効果がないものを、「こうなんですよー」と宣伝してまわってることを止めたい。


といったところです。ちなみに下側の論文は、ある程度の意味はあるかもしれません。個人的にはタイプ分けというのは嫌いなんですよねー。非連続的に分かれるんならいいんですけど、非連続的に別れないんならそのタイプ分け自体が意味が無いというか、なんでもありというか。
Posted by きるひゃー at 2011年02月14日 19:46
VAKは人間の受信機の分類の問題で、その後にある
○○vs□□は情報の処理の問題に見えるんですけど、
学習スタイルとして同じレベルで扱っていいこと
なんでしょうか〜?
受信機と処理の繋がり方が人それぞれ違うって解釈で
いいの??

なんというか、出てくる用語それぞれのレベル感が
ばらばらすぎて、よくわかんない(^_^;;

(論文は読んでないです。ごめんなさい)
Posted by narinari at 2011年02月14日 21:29
えっと、受信機の分類かどうかわからないのですが、

学習スタイルと教授法が同一の場合に、VAKと**vs**にしろ、学習者と教授法のマッチングでどのくらいの効果があるか、といったところがポイントになると思います。ただし、そもそも教えるというかなり大きな問題なので、正しい比較試験が難しいと思います。

処理にしろ、受信機にしろ違いはないというか...


上の言葉では学習スタイルとあったけど、実際には学習者の”クセ”というのが正しいかもしれません。それぞれの区分はlearning styleとして、それぞれの論文で述べられているっぽいのですが、元にはあたってなくて、メタ分析の論文(?)をぱらぱらっと見ただけですが(これだけでも150ページくらいあったので...)
Posted by きるひゃー at 2011年02月14日 21:41
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