2013年12月25日

スープに浸された海苔を口に運んだ瞬間に、ブランドのあれこれが思い浮かんだ

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昨日、昼食を食べるため近所の人気のラーメン屋さんに入ったら、ラーメンに分厚い大きな海苔が、スープにつかってました。この海苔って必要なんでしょうか?

別に海苔をスープに浸しても、何か特別な香りなども感じませんし、それほど美味しいものとも思えません。では、何故ラーメンに海苔がのっているのでしょうか?


これは幸いにもというか、何故か不思議なことにというか、外食産業の中で唯一ラーメン屋だけがブランドというものを意識しているためじゃないでしょうか?普通、中小企業や店舗はブランドなんていうものは一切考慮しません。

一方、ラーメン屋さんはこれでもかというほどブランド臭を出しています。社長のプロフィール、俺語りが店の中にあり、さらに材料や製法へのこだわりなどが店の中を埋め尽くしてます。ラーメン自体も、革新というよりも保守的なもの、懐古主義的なものでうめつくされています。根性論をベースにしたもの、和テイストのもの。そして、海苔もかなり日本的な食材ですよね。

これらは全てブランドという言葉に集約されそうです。店でなく、しばしば店長や従業員の考え方、そして商品自体でなく、商品の背景のストーリーが語られています。


この手法は、有用なはずなのに、何故かラーメン屋と一部の居酒屋でしか行われていません。
(居酒屋よりラーメン屋さんの方が、材料の品目数が少なくて消費者にわかりやすいので、こだわりを書きやすいですね)

店長のプロフィールや人柄を出す、材料や製法へのこだわりをアピールする、店員の声かけなどで、店の雰囲気を作り出すといったことは、別にどの業態でもできるはずです。

また、ラーメン屋にしろ居酒屋にしろ、和テイストのアピールしかないのはもったいないです。いや、むしろラーメン屋と居酒屋には和テイストのアピールというテンプレートがあるので、それを真似ているだけの店が多いということでしょうか。和アピールでなくとも、店長のプロフィールや製法・材料へのこだわりアピールといったものは出来るはずです。

たしかに、ダサさがオシャレといったイメージが和テイストにはあり、その点がラーメン屋や居酒屋が出来ている理由でしょう。たしかに、パスタソースの薀蓄とオシャレ感を両立させるのは難しいかもしれません。しかし、(飲食店での)ブランドで大事なのは、自分と商品、そして店舗を一貫させ、そのストーリーを語ることです。


では、どうやってこのようなストーリーを作るんでしょうか?

容易な方法としては、ストーリーとしてある要素を全て書き出して、そのうちの5つくらいの要素から1つのストーリーを作ってみて、その後で、再度、他の要素を組み合わせられるようにストーリーを修正していくというものです。このストーリーを何度も修正しながら、要素を増やしていくというのがオススメです。ただし、このようなブラッシュアップしていく方法は、最初に思いついたストーリーに影響をうけやすいので、こういったストーリー作成をゼロから何度かやって、しっくり来るストーリーを作らなければなりません。


ストーリーの具体的な作り方も大事なポイントですが、飲食店の多くまたそれ以外にもサービス提供者はブランドというものを再考してみるべきではないでしょうか?

そんなことを海苔を食べながら、ラーメン屋にあったこれでもかといったばかりの自己主張を見ながら考えました。ラーメン屋にはいろいろなヒントが隠されていますから。
posted by やまざきしんじ at 10:05| Comment(0) | 日記