2013年08月20日

男女脳は科学に見せかけた、ステレオタイプの再生産

昨日、本屋に寄ったらプレジデントが売ってました。


特集が「女の脳と男の脳はどこが違うか?」...

普段はスルーの僕もさすがに抑えきれずにチェックです。タイトルがヤバイ、ヤバすぎる...
黒川なんとか、なんとかピーズとかが記事書いてたらどうしよう...


※黒川なんとかは、脳科学を專門にする方らしい(自称)で、男女脳が云々という本をたくさん書かれています。
※なんとかピーズは、著者紹介によるとコミュニケーションの専門家らしいです。嘘について調べてる時に「本音は顔に書いてある」という本を読んだのですが、あまりのデタラメっぷりに怒りを通り越した記憶があります。(もちろん正しいこと*も*載ってますが...)



でも雑誌には、最初に「基本として、男女で脳の差はありません」といった一文があったので、一安心しました。

この男女脳については、「脳梁が云々」と自称脳科学者がテキトーなことを言ったり、「昔は男性は狩りをしていたので...」というその後にどんなテキトーなことでも言えちゃう魔法の弾丸だけでオレ理論を語っちゃう人たちがいるので要注意です。

#ちなみに(自称)脳科学者の多くがちっとも脳の研究者じゃないっていう謎...まぁ、名乗るのはタダだからな..そして、「昔は男性は狩りをしてたので...」は理由の説明には(百歩譲って)いいけど、現象の説明のためにはアンケートなどの定量的なものを持ってこないとダメだろ..と。どこの古代哲学だよ(悪い意味で)


ところで、この雑誌、多くは別に脳に関係なく、「男性はこうです、女性はこうです」といったことが載っていたわけです。そして、これらの多くが実は脳の生得的な傾向でなく、単なるジェンダー・ステレオタイプ(男性はこうである、女性はこうであるというステレオタイプ的な見方)に依存しているだけじゃないか、と思えて仕方ありません。


#ジェンダー・ステレオタイプの実験として有名なのは、数学の試験の前に「男性は数学ができる、女性は数学ができない」といったステレオタイプのある地域で、性別を意識させてからテストすると女性はより数学ができなくなるといったもの。


実は、「基本的には脳は男女の差はありません」(←もちろん全くないわけじゃないけど、多くのデタラメ専門家が言うほどにはない)と言いながら、様々な記事でジェンダー・ステレオタイプを再生産しているだけな気がして微妙な気持ちになりました...

posted by やまざきしんじ at 06:56| Comment(2) | 日記